アルバイト時代交通費はもらっていたし、当然のように派遣でも交通費がもらえるでしょ、と思っていませんか?
今回はそんな交通費のお話です。
派遣の交通費支給について
■時給に含む場合が多い
交通費が支給されるかどうかは派遣会社によって異なりますが、支給の仕方は大きく分けて3つに分かれます。
- 時給の中に交通費が含まれている
- 別途交通費は全額支給
- 交通費を上限アリで支給
一応3つ上げておきましたが、残念ながら派遣の残業は「1.時給の中に交通費が含まれている」がほとんどです。
■交通費支給の求人を見たことがない
ちなみに私はそれなりに色んな求人を見てきましたが、交通費支給と書かれた求人を見たことがありません。もしかしたらその求人に応募したら派遣担当者さんに、「実は交通費支給される求人なんです」と言われる可能性もありますが、基本的に交通費はないと思ったほうがいいです。
■遠距離過ぎないか確認
なので仕事を決める際には、交通費がかかりすぎていないか確認が必要になります。あまりにも遠くて、さらに朝のラッシュに巻き込まれるなんてことになったら、なんのために働いているかわからなくなりますからね。
■業務上必要な交通費は支給される
通勤に必要な交通費は時給に含まれていることがほとんどですが、業務上発生した交通費はきちんと支給されます。
精算の手続きは各社ウェブ上で手続きするところがあったり、就業先に立て替えてもらったり、書類を郵送でやりとりしたりと異なるようです。
ちなみに私は書類で郵送のやりとりをしましたが、特に難しいことはなく、支給もきちんとされていました。
おそらく対応が必要な時は派遣担当者さんがフォローしてくれると思うので、心配しなくて大丈夫ですよ。
交通費は非課税対象?
■本来交通費は月10万円まで非課税
ここ、結構盲点なんですが、本来交通費は月10万円まで非課税とされています。
なので時給に交通費が含まれている、と言われているものの、本来であれば所得税は交通費を抜いた純粋な金額で課税されるべきなんです。
だってそうじゃないと派遣社員だけ多く納税していることになるわけですから。
■具体的な金額の差
分かりにくいので例をあげてみます。
ある派遣会社に勤めるA子さんの通勤交通費は毎月2万円。すると年間24万円かかることになり、これは本来非課税となるべきもの。
交通費が時給に含まれていると具体的に
①24万円(交通費)×10%(所得税)=24000円
+
②24万円(交通費)×5%(住民税)=12000円
①+②=36000円
年間36000円も多く課税していることになるんです。
■確定申告の際に還付請求も可能
なので確定申告の際に交通費も含んだ金額で課税されているのであれば、確定申告をして還付請求することができます。
その際には派遣会社に通勤交通費請求書を発行してもらい、時給に通勤交通費が含まれていることがわかる書類を準備する必要があります。
■しかし還付請求は結構大変
ただし、すんなり還付してくれるとは限りません。
税務署の言い分としては、派遣会社によって交通費は給与所得として処理されているのであれば、非課税にならないとのこと。
なので還付請求にさほど期待しないほうがいいです。
■管理人は還付請求の経験なし
私は派遣は交通費は時給に含まれる(どちらかというと実費)だと思っていたので、還付請求をしたことがありません。
というより、そんなやり方があるなんて、派遣で働いて1年経ってから知りました・・。
交通費を上手にやりくりする
ここからは前向きに、ちょっとでも交通費をお得にする方法を考えていきます。
■初級編:定期を購入する
週5日勤務である場合、基本定期を購入したほうが安いです。なので定期券を購入しましょう。週3・4ぐらいになると、都度購入のほうが安いかもしれないので、自分の通う区間でどちらがお得なのか検討してみましょう。
■発展編:ビュースイカを利用する
電車代や定期代を安くできるビュー・スイカカードを利用するのも手です。1.5%還元できたり、定期とSuicaが一緒になっていて便利と、多くの方が利用しています。
■発展編:交通費が別途支給される派遣会社を利用する
最近では交通費が別途支給される派遣会社もあります(交通費非課税制度ありの派遣会社のこと)。なのでそういった派遣会社を選択肢のひとつにしてみるのもあり。
ただ、そういった派遣会社は大手の派遣会社には見られず、このサイトでおすすめできるような派遣会社はなかったので、ここでの紹介は控えさせていただきます。
派遣の交通費のまとめ
■交通費は実費だと考えること
一応ここでは建前として「派遣は時給に交通費が含まれている」なんて書きましたが、正直交通費は実費みたいなもんです!(キッパリ)
なのでそのことは割り切ってしまって、交通費を抑える方法で考えていきましょう。・・・ということで、あまり遠方の勤務地を選ばないようにするなどの対策をとるのが賢い方法です。(ここまで書いておいてこれが結論)
この記事に関連して以下も参考になります。
♣派遣社員の年末調整について
♣福利厚生についてのまとめ
こちらはこのサイト全体のメニュー一覧になります
♣メニュー一覧